• ホーム
  • 気づけばイボができている尖圭コンジローマってどんな性病?

気づけばイボができている尖圭コンジローマってどんな性病?

2019年12月10日
困っている男性

尖圭コンジローマは性交渉で感染する性病のひとつで、病原体(ヒトパピローマウイルス)に感染して発症すると皮膚や肛門の内側などにさまざまな形のイボや突起物ができます。ほとんどの場合、病変は良性腫瘍なので強い痛みなどの自覚症状を感じることはありません。イボは性器や肛門の周辺にできて最初は何も感じないので、気がついたらたくさんのイボができて病気に気づいたというケースが多いです。症状が軽ければ治療をしなくても1年以内に自然にイボが消失する場合がありますが、症状が重い場合は治療を受ける必要があります。

ヒトパピローマウイルスには180種類以上の型がありますが、尖圭コンジローマのほとんどは、HPV6型または11型のウイルスに感染して発症します。いずれのウイルスも、感染すると発癌性の低い良性腫瘍を発症することが知られています。稀に発癌性の高い悪性腫瘍を発症する16型または18型のウイルスに感染している場合があるので、尖圭コンジローマを発症した場合は医師の診察を受けて経過観察を受けることが大切です。ちなみにヒトパピローマウイルスの中には手足にイボを発症するタイプのウイルス(2型・27型・57型)も存在しますが、これらは性病とは関係ありません。

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルスに感染すると発症する性病ですが、感染してから症状が出るまでの潜伏期間が長いという特徴があります。初めて症状が出るのは、ウイルスに感染してから1~6ヶ月後で、病気が進行する速さや病変部が拡大する範囲は個人差があります。何らかの原因で免疫力が弱くなっていると、短期間で病変部の範囲が拡大します。

尖圭コンジローマのイボは無痛性で炎症や強い痛みなどを感じることはありませんが、性行為の際に擦れて出血したり違和感を感じる場合が少なくありません。体の表面に大量のイボや突起物ができるので、見た目が悪くなるという問題もあります。病変部には病原体(ウイルス)が多く含まれるので、他の人が触れると小さな傷からウイルスが侵入して感染してしまいます。他の人にうつさないためにも、尖圭コンジローマの症状が出た場合は早めに治療を受けることが大切です。

尖圭コンジローマを発症するウイルスの主な感染経路は、性行為や疑似性行為です。イボの部分には多くの病原体があるので、この部分に接触すると他の人にうつる場合があります。コンドームを着用しても、他の部分にあるイボと接触することで感染する恐れがあります。もしも病変部が出血をしていると、血液を通して他の性病にも感染しやすくなるので注意が必要です。

尖圭コンジローマの治療方法は大きく分けて2種類があり、外科的治療で病変部を物理的に破壊または切除するか、外用薬(クリーム)を塗布して免疫細胞を活性化させてイボを消失させます。外科的治療では、電気メスやレーザー光などで病変部を切除または焼くといった方法が用いられます。この方法だと短期間で効果が出ますが、再発するというデメリットがあります。これに対して治療薬(ベセルナクリーム)を塗布する方法であれば、再発を防ぐことができます。そのかわりにベセルナクリームを使用する方法だと、治療期間が3ヶ月間と長くなってしまいます。