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痛みがないから気づきにくい尖圭コンジローマの放置リスクについて

2020年05月13日

尖圭コンジローマを発症すると性器や肛門周辺にイボができますが、ヘルペスのように強い痛みを感じることがないので気づかないケースがあります。イボに気づいたとしても痛みなどの症状がないので、治療せずに放置している人もいます。尖圭コンジローマのイボのほとんどは良性腫瘍で、症状が軽ければ放置しても自然に治癒する場合があります。性器や肛門の周囲にイボができても日常生活に支障がないという理由で、治療しない人も少なくありません。

尖圭コンジローマの病変部は強い痛みなどの自覚症状が出ない場合でも、治療せずに放置し続けることには大きなリスクがあります。放置すると、病変部のエリアが拡大して症状が悪化する恐れがあります。自分の手で突起部に触れてから別の場所に触れることで、病変部を拡大させてしまう原因になります。イボなどの突起部分には多くの病原体(ウイルス)が含まれているので、性交渉の際に接触してパートナーにうつしてしまう恐れもあります。性器以外にも病変部があれば、性交渉の際にコンドームを着用しても感染を防ぐことができません。

尖圭コンジローマの病原体はヒトパピローマウイルスですが、このウイルスにはいくつかのタイプがあります。ほとんどの場合はがん化しない良性腫瘍を生成するタイプのウイルスですが、中には悪性腫瘍に変化するタイプのウイルスも含まれます。イボが悪性腫瘍である可能性があるので、必ず専門医に見せて診断してもらうことが大切です。良性であったとしても、症状の悪化や他の人への感染を防ぐためにも治療を受けるようにしましょう。

妊娠中の女性が尖圭コンジローマを発症した場合には、出産時に新生児にウイルスが感染してしまう恐れがあります。ウイルスが母親から新生児に感染すると、稀にのどに病変(イボ)ができて多発性咽頭乳頭腫を発症してしまいます。

尖圭コンジローマのイボは柔らかいので、性交時の接触や衣類などに擦れて切れて出血する恐れがあります。性交時に突起部分が切れて出血すると、他の感染症が伝染するリスクが高くなってしまいます。例えばHIVは皮膚の表面に傷がなければ感染する確率は非常に低いですが、出血をしていると簡単に感染してしまう危険性があります。尖圭コンジローマ自体は命の危険がなくても、別の病原体に感染することで間接的に危険な伝染病に罹る原因になる可能性があるので注意が必要です。

痛くないという理由で尖圭コンジローマのイボを治療しない人は少なくありませんが、放置し続けることには大きなリスクがあります。放置しても必ず自然治癒するとは限らないので、病変部を見つけた場合にはなるべく早めに治療を開始するようにしましょう。

尖圭コンジローマは有効な治療薬(外用薬)が開発されているので、適切な治療を受けることでイボを消失させて再発を防ぐことができます。外用薬を利用すれば手術をしないで、傷跡を残さずに綺麗に治すことが可能です。